つながりと健康|「居場所」がある人ほど心も体も元気な理由【堺・三国ヶ丘 】

こんにちは、堺市・三国ヶ丘でパーソナルトレーニングジム「Simple Training」をやっている、平松信吾です。
これまで、「なぜ私は自給自足を目指すのか」という記事を入り口に、畑やアーシング、食べ物の話を書いてきました。
「適度に動いて、自然なものを食べて、自然に触れて暮らす」。
これが、人間という動物が、本来いちばん元気でいられる生き方だと思っています。
今日は、そこにもう一つ、私が大切だと思っている柱の話をします。
それは、「つながり」「居場所」です。
目次
- ○ 一人で抱え込む人ほど、不調が長引く
- ○ 元気な高齢者には、たいてい「居場所」がある
- ○ 人間は、群れで生きてきた動物
- ○ 天人という、もうひとつの居場所
- ○ これからの時代こそ、助け合えるコミュニティを
- ○ 勉強は家でもできる。それでも、学校に行く理由
- ○ ジムも、ひとつの居場所でありたい
- ○ だからこそ、半歩、外へ
- ○ おわりに
- ○ 関連記事
一人で抱え込む人ほど、不調が長引く
21年、たくさんの方の体と向き合ってきて、感じることがあります。
同じような痛みでも、よくなっていく人と、なかなかよくならない人がいます。
その違いは、体の状態だけではありません。
不調が長引きやすいのは、たいてい、何でも一人で抱え込んでしまう人です。
痛みも、不安も、悩みも、全部自分の中にためこんでしまう。
逆に、よくなっていく人は、誰かに話せる人です。
家族でも、友人でも、私のような立場の人間にでも、「最近こうなんですよ」と口に出せる。
体の調子と、心の状態と、人とのつながりは、思っている以上に、地続きなんです。
元気な高齢者には、たいてい「居場所」がある
これは、年齢を重ねた方ほど、はっきり表れます。
いくつになっても元気な方を見ていると、ほぼ例外なく、どこかに「居場所」を持っています。
趣味の集まり、ご近所づきあい、行きつけのお店、通っている教室。
「あの人に会いに行く」「あそこに顔を出す」という場所がある。
誰かと笑って、しゃべって、また来週ね、と約束する場所がある。
反対に、定年や引退をきっかけに、人と会う機会がぐっと減って、家にこもりがちになる。
そうすると、体だけでなく、気持ちまで一気に弱ってしまう方を、何人も見てきました。
体を動かさないと体が弱るのと同じで、人とつながらないと、心も体も弱っていくのだと思います。
「リハビリのために」と外に出るのは続かなくても、「あの人に会いに行くために」だと、不思議と続きます。
人に会うという目的があるから、足が前に出る。
健康のために人とつながるというより、つながりたいから、結果として健康でいられる。
順番は、たぶんそっちなんですね。
人間は、群れで生きてきた動物
少し考えてみてください。
人間は、大昔から、一人では生きてきませんでした。
仲間と協力して、獲物をとり、火を囲み、子どもを育て、助け合って生きてきた。
群れで生きる動物なんです。
「動く物」と書いて動物。
体を動かさなくなったことが不調の始まりだとすれば、つながりを失って一人になることもまた、人間にとっては不自然なことなのだと思います。
便利になって、一人でも生きていけるようになりました。
スマホがあれば、買い物も、仕事も、暇つぶしも、人と直接会わずにできます。
ありがたいことですが、その分、私たちは「自然なつながり」からも、半歩ずつ遠ざかっているのかもしれません。
天人という、もうひとつの居場所
私は今、大阪・中崎町の天人(AManTo)というカフェを手伝っています。
ここは、ただコーヒーを飲む場所ではありません。
いろんな人が、ふらりと集まってきて、しゃべって、何かが生まれていく。
そんな、まちの「たまり場」のような場所です。
天人にいると、「仕事」と「ボランティア」の境目が、だんだん分からなくなってきます。
誰かのために動くことが、めぐりめぐって自分のためにもなっている。
「働く」という言葉は、「傍(はた)を楽にする」から来ているという話があります。
誰かの傍を、少し楽にする。それが働くということ。
そういう関わりが自然にある場所では、人は元気になります。これは、理屈ではなく、その場にいると分かります。
私が自給自足やコミュニティにこだわるのも、結局は同じことです。
人と土地と仲間がつながっている暮らしの中にこそ、本当の健康があると思っているからです。
これからの時代こそ、助け合えるコミュニティを
私は、これからの時代、一人で生きていくことは、ますます難しくなっていくと思っています。
だからこそ、コミュニティで助け合う。
そして、それぞれが、自分の得意なことで貢献する。
料理が得意な人、力仕事が得意な人、人の話を聞くのが得意な人、子どもの相手が得意な人。
みんなが、できることを少しずつ持ち寄る。
周りの役に立つというのは、難しいことではありません。
周りが「やってほしいな」と思っていることを考えて、それをやる。
ただ、それだけです。
そうやって、みんなが「誰かのために」と動いていると、おもしろいことが起きます。
気がつくと、自分は、他人のことばかり考えて動いている。
でも、自分のことは、いつのまにか、誰かがやってくれている。
そんなコミュニティができたら、素晴らしいと思いませんか。
これこそ、「傍を楽にする」が、ぐるりと一周して、めぐっていく姿だと、私は思っています。
この考え方は、お手伝いさせていただいているカフェ天人のオーナーから教わりました。
勉強は家でもできる。それでも、学校に行く理由
こんなことも、よく考えます。
今の時代、学校で習う勉強そのものは、家でもできるはずです。
動画でも、参考書でも、学ぼうと思えば、いくらでも学べる環境があります。
では、子どもたちが毎日わざわざ学校に通う、本当の理由は何でしょうか。
それはきっと、勉強だけではなく、集団生活の練習であり、コミュニケーション能力を高めることにあるのではないでしょうか。
友だちとぶつかったり、仲直りしたり、力を合わせたり、理不尽な事を体験する。
人の中で生きていく力は、人の中でしか身につきません。
これは、大人になっても同じだと思います。
人とつながる力は、使わなければ、少しずつ衰えていく。
体と同じで、つながりもまた、日々の「練習」で保たれているのだと思います。
ジムも、ひとつの居場所でありたい
手前みそですが、Simple Training も、私にとっては、ひとつの小さなコミュニティです。
ありがたいことに、10年、20年と通い続けてくださっている方がいます。
もちろん、体をよくするために来てくださっているのですが、それだけではないと感じています。
「平松さんと話すと、なんかスッキリする」
「ここに来ると、自分のことをちゃんと気にかけてもらえる」
そう言ってくださる方がいます。
体を整える場所であり、同時に、安心して話せる居場所でもある。
そういう場でありたいと、いつも思っています。
考えてみれば、20年通い続けるというのは、ただトレーニングを買っているのとは違います。
そこに、人と人との関わりがあるからこそ、続くのだと思います。
それも、ひとつの立派なコミュニティのかたちなのかもしれません。
だからこそ、半歩、外へ
「つながりが大事」と言われても、急に人づきあいを増やすのは、しんどいものです。
だから、ここでも「半歩」でいいんです。
近所の人に、あいさつしてみる。
行きつけの店を、一つ持ってみる。
誰かに、「最近どう?」と聞いてみる。
通う場所を、一つ作ってみる。
そして、ここが大事なところですが、外へ出ていくには、動ける体が要ります。
長く動かさずにいた筋肉は、私はよく「燻製状態」と呼んでいますが、カチカチに固まっています。
体が痛い、動くのがおっくう。そうなると、人は外へ出なくなり、居場所からも遠ざかってしまいます。
だから、まず固まった体を緩める。
バランスを整える。
そして鍛える。
痛みなく動ける体は、「会いに行ける体」です。
体が軽くなると、自然と外に出たくなる。人に会いたくなる。
それが、心の健康にもつながっていきます。
おわりに
本当の健康とは、ただ病気がないことではないと、私は思っています。
適度に体を動かし、自然なものを食べ、自然に触れ、そして、人とつながって生きる。
この全部がそろったとき、人は心から元気でいられるのだと思います。
難しいことはいりません。
今日、誰かにあいさつする。
通う場所を、一つ持つ。
そして、外へ出ていける体を、少し整えておく。
その半歩から、暮らしも体も、何歳からでも変わっていきます。
もしこの記事に少しでも共感していただけたら、ぜひ一緒に、健康について考えていきましょう。
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監修:Simple Training 代表 平松信吾(パーソナルトレーナー)
2005年からトレーニング指導者、パーソナルトレーナーという仕事を始めて22年目。
スポーツ系専門学校非常勤講師、大手スポーツクラブ認定パーソナルトレーナーを経て、パーソナルトレーニングジム Simple Training(堺・三国ヶ丘)を運営。
全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)/認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS)/日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者。
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